ホムンクルスは見えない方がいい
映画観るの、めっちゃいいですね。
特に映画館。
数年前まで、映画館で映画観るのは1年に1回あれば良い方だったんですけど、最近は年に5本くらいは観れてる気がします。(それでも少ないですが)
そしてそもそも映画を観る本数が多くなったのは去年の後半から推し俳優に綾野剛さんが仲間入りしまして、彼の出演作を死ぬほど見ているからです。
とにかく出てる量が半端ないので、気付いたら1日が終わります。
配信で映画もドラマも観れるのめちゃくちゃ良いです。良い時代になりましたね…!
何本観たか忘れましたが、多分15本くらいは観てるんじゃないでしょうか…?
そんなわけで、昨日はホムンクルスを観てきました。
昨日が公開初日です。久しぶりに公開初日に映画観ましたね。
かなり一部の映画館での公開&期間限定っていうのが決まってたので、これは早く行かねばと思いまして。
ここから、ホムンクルスの感想を書くので、まだ観ていなくて、観る予定の方はご注意を!
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私は原作を読んでいないので、正しい世界観の捉え方を出来ているか分かりませんが、とりあえず言えるのは、2時間じゃ足りないな、ということですね。
多分、シーンが足りないかな、みたいな。
全体的な話の流れは分かって、ああなるほどだからか〜みたいな感じにはなるんですが、最後に至るまでの主人公の名越の感情の変化がいまいち分からず。
いや、大体は分かるんですけど、なんでしょうか、こちら側が想像してる性格の人が言うにはちょっと違う言葉を使う、って言ったら分かりますかね…?そんな場面がちょいちょいあって。
その言葉、今その状況のその人が言うかしら…?みたいな感じというか。
そこまでの行動や言葉から想像していた性格(捉え方が合っていないかもしれませんが)と、言葉が違うような気がして、そのせいでうまく性格を掴めないという。
え?その言葉って、本当に名越の言葉?ただ言わせたいだけ?みたいな。
そんな場面がありまして、その言葉はどこから出てくるんだ?みたいな違和感を覚えたり。
だから、その違和感をどうしても払拭したくて、昨日観に行ったのに、今日も観に行ったんですよ笑
私は気になることがあると、ついつい確かめたくなってしまうタイプです笑
で、結果としては今日も分かりませんでした!
残念ではあるんですが、2回目に観て新たに気付いたことがあります。
それは、もしかして最初から名越の性格を読み取らせる気ないんじゃない?ということです。
劇中で何度か、名越は「からっぽ」であると言われてるし、自分でもそう思ってる描写があります。
そもそも、その設定があるからホムンクルスが見えてるんじゃない?と。
ホムンクルスは、他人に投影してる自分のトラウマみたいな設定で出てくるんですが、自分をちゃんと持ってたら、他人に自分を投影してたりしないし、自分の問題は自分の問題として認識してるし。
ホムンクルスが見えちゃう時点で、自分の軸を持ってなくて、かつ自分の事なのにどこか他人事として認識してる。
ただ、ここまではわかるんですが、名越はどうして自分をなくしているのかその背景はわからなかったので、そこだけ出来たら知りたかったなぁって思ったりしました。
それを知ったら、もう少し名越に共感出来たかなと。
原作はもっとロボットみたいな心を持ってる設定らしいので、原作の世界観を壊さずにやるなら仕方ないのかなとは思いますが…!
あと、すんごい元も子もないことを言うと、共感を軸に映画を観るタイプ向けの映画ではなかったんだろうなと。
多分、登場人物みんな何考えてるか分からないみたいな設定だからでしょうね。
誰に共感したらいいんだ!みたいな。
1人くらい、普通の人居てくれ!みたいな笑
いや、普通って言うと語弊があるな、共感しやすい性格の人、か。
ああ、そう考えると、むしろ誰にも共感しちゃいけなかったのかもしれません。
少なくとも、名越に共感してたら多分私は自分がない人になるので笑
…あ、そうなると名越に共感するタイプの人もいるのか。
私があまりに名越と正反対タイプだから、何考えてるのか分からなかっただけ…!?
言葉も理解出来なかっただけ…なのか。
人に人生についてあれこれ指図されるのが基本嫌で、全部自分で決めたがる私みたいな人間は、1番共感しないタイプだっただけ…!?
…共感は大切にしたいと思っていましたが、また私の中の新しい自分に出会ってしまいました。
全部理解しようとし過ぎてますね、私。
それは無理だよ、諦めよう私。