音楽と生活と私

音楽や日常や映画やドラマついて主に語るブログです。

不器用であることは武器だと思う

こんばんは。

もう6月も中旬です。梅雨です。

家から出ずにドラマや映画を観まくっています。

 

 

そんなわけで先日、ようやく仮面ライダー555を観ました。

放送開始から20周年ということで、来年映画が公開されるみたいですね。

…すごすぎる。

私も小学生の時に少し観ていたんですが、ホラー展開(人が灰になるとか、人間が思いもよらず怪人になっちゃうとか)が怖すぎて、途中で離脱してしまいまして、ほぼ内容覚えておりませんでした…。

主題歌はめちゃくちゃ覚えてました←

 

なんでこのタイミングで観たかというと、もちろん放送開始20周年っていうのはあるのですが、1番は綾野剛さんの役者デビュー作だからです。

ということは、2023年が剛さんにとって、役者始めて20年ということでもあるんですよね。

 

めっちゃ当たり前ですけど、役者デビュー20周年って、やばくないですか?

語彙力というか、感情をうまく表現できる文が思いつきませんけども。

私のこれまでの経験から考えて、20年続けてこれたことと言えば、生きることくらいです。

それ以外は全然続いてないです。

子どもの頃好きだったパズルも、絵を描くことも、歌うことも、続けられませんでした。

だから、それくらい続けてるのがやばいんだってことなんですよね。

 

 

で、そんなエモい気持ちの中、先日、映画「最後まで行く」を観に行きまして、改めて綾野剛という役者の演技にひっくり返りました。

もちろん、剛さんの演技力の高さは知っているつもりだったんですが、仮面ライダー555を観た後に最新の演技を観ると、本当に…ひっくり返ります。

 

正直言って仮面ライダー555の時の剛さんを観て、「すごい!演技が上手い!引き込まれる!」とは全く思わなかったんです。なんなら、滑舌が気になっちゃって集中できないくらいで。

でもそれがまず、私にとっては驚きでした。

だって、私がこれまで観てきた売れてる役者さんたちは、テレビ番組で「ドラマ初主演」だとか言われて紹介される映像の中でも、十分に上手い演技をしていた印象があったんですよ。

でも、剛さんはそうではなく、めちゃくちゃ素人感が満載な演技で、「嘘だろ…?」ってなったんです。

 

で、同時に思ったんですよね。

今の剛さんの実力をつけるまで、どれだけ苦労したんだろうって。

 

 

私はこれまで、どちらかというと剛さんは天才型の役者で、感覚が研ぎ澄まされてる人なんだってイメージがあったんです。

でも、デビュー作の仮面ライダー555をようやく観て、「めちゃくちゃ不器用だから、めちゃくちゃ努力した人だ」って思いました。

どう考えても死ぬほど努力しなきゃたどり着けない場所で戦ってるって。

 

 

ぶっちゃけ役者って、ある程度経験を重ねれば体力や精神力をさほど消費せずに、うまく演じているように見せれると思うんです。

言い方を悪くすると、小手先のテクニックで泣くことも笑うことも怒ることも出来るようになるんじゃないかって。

名前は挙げませんが、そうやって演じてるなー?って方も、ちらほら見かけますし。

イメージとしては、「売れてるミュージシャンが売れそうなメロディに売れそうな歌詞をのっける」みたいな感じです。

 

でも多分、いや、私の予想では確実に、剛さんはそこまで器用じゃないと思うんですよ。

仮面ライダー555を観て、余計に。

必死に役を生きたその生き様が画面に焼き付いているから、目を惹くんじゃないかなと思ったんですよね。

 

 

ちなみに、「最後まで行く」で演じている矢崎という監察官は、ギリギリのところを生きている男でした。

その男を剛さんの中で生かすために本当にギリギリで生きたんだろうなと思いました。

そう思わないと納得できない。

 

 

…長くなりました。

本当は参考文献やらインタビューやらを紹介しながら書きたかったんですが、時間的に厳しそうなので、一旦切り上げます←

 

剛さんが役者の道に進んでくれて本当良かったと心から思う今日この頃です。