音楽と生活と私

音楽や日常や映画やドラマついて主に語るブログです。

音楽がもっと正しく評価される国になってほしいと思った話。

考えをまとめる必要があるなと思ったので、更新します。

 

音楽って文化なんですけど、私の中では一つの単語みたいなイメージがあります。

 

新しい曲を聴いて、良いと思う曲に対しては「よし!〇〇な時に聴きたくなる曲を手に入れた!」みたいな感じで聴いてるんですよね。

 

 

私は、めちゃくちゃ言葉を使うのが下手です。

だから、小さい頃からよく友達や親、姉妹と言い合いになってました。

 

だけど音楽があれば、伝わらなかった言葉をどう伝えれば良かったのかヒントをくれるし、なんなら「これを聴いてみてほしい。」っていうこともできる。

 

もちろん、残念ながらどんなに言葉を尽くしても伝わらないこともあります。

というか、多分そのほうがずっと多い。

 

だけど、伝わらなかった悲しみや悔しさすらも、包んでくれるぴったりな音楽があれば、それを頼りに生きることが出来るんですよね。

 

私にとっての音楽は、そういう意味で新しい単語であり、もはや言語ですらあるかもしれないです。

 

これすらも、上手く伝えられているのか、分かりませんが…

 

 

そろそろ本題に入ります。

 

最近、自宅での勤務になっているので、ワイドショーが死ぬほど目に入ります。

 

すると、やっぱり源さんの話題を目にすることになります。

安倍総理が源さんの音楽を使った、あの動画の話題です。

 

正直に言うと、最初はめちゃくちゃ腹が立ちました。

 

でも、今はもう、悲しさのほうがずっと強くなっていることに気付きました。

 

 

あれ?音楽って大事にしなくても良い文化として、浸透してたのか、と。

 

ニュースとかはコンパクトにまとめられちゃうから、仕方ないです。

 

でも、やっぱりメディアは怖いなと思いました。

 

いつのまにか、国民の多くが安倍総理に対して「動画を上げる前に仕事しろよ!働けよ!」って批判してる、みたいな取り上げられ方に変わっていたからです。

 

たしかに、そういう怒りも分かります。

今、必死に頑張っている人たちが動画を見たら、怒るだろうタイミングだっただろうなとは思います。

 

でも、本質としては違う…と信じたい。

いや、音楽を愛する私は、少なくとも違う。

 

 

時系列で、ちょっと整理します。

 

まず音楽業界は、2月26日から自粛要請が出ていて、ライブもレコーディングも満足に出来ない状況が続いています。

それで実際、倒産したライブハウスもある。


しかし、そんな中でもなんとか30万人分の署名を集めて保障をお願いします、と国に伝えました。

これは今のように自粛要請が多くの業界に広がり、「自粛と保障はセット」と盛んに言われ出す前です。

 

けれども、安倍総理から「国として保障は出来ない」と言われてしまった。

 

そこで源さんは、音楽業界と同じように保障が決まっていない状況でなんとか仕事を頑張る人達に向けて一緒に頑張ろうねというメッセージで、うちで踊ろうを発信しました。


実際にコラボ動画には、自粛で仕事が止まってしまったミュージシャンが多く参加。

仕事に行っている人も、休憩時間に楽しめるようになった。

 

で、この盛り上がりの中、安倍総理はうちで踊ろうを使って国民にメッセージを送りました。

 

 

ここまででも、かなり悲しい。

だけど、さらにそれを加速させたのは、一部の国民の反応です。

 

 

普段対して音楽も聞いてないくせに、ここぞとばかりに

安倍総理はお茶飲んでる場合か!」

って叩く理由として、この動画をいいように使った。

 

2月末、音楽業界が助けてくださいって声を上げた時もだし、最近だとKing Gnuの井口さんが「芸術業界を保障してください」って言ったとき、

「音楽は生きるために必要なものではないから、保障は後回しで当然だ」

「芸術家は自分が好きで仕事にしてるんだから、自己責任」

と叩きまくっていたくせに。

1000件くらいコメント来てる記事を見たし、その殆どが批判だった。

 

 

で、今度は音楽をダシに政権の批判活動。

 

…マジでなんなんだ、この人達と思ってしまったんです。

 

 

安倍政権に対して、「動画あげてる場合か!」とひたすら批判をする人。

 

「音楽の著作権侵害だー!」って叫ぶ人。

 

星野源は、政治に対して意見する必要がある!」って偉そうに言う人。

 

 

…本当に聴いてたの?と。

 

みんながコラボしてくれた動画を毎日楽しそうにインスタにアップしてくれてた星野源を知っているの?と。

 

三浦大知さんとインスタライブをした時、予想以上の反響で嬉しそうに笑った笑顔。

 

ここは星野リゾー島だよ!みんなで遊ぼうと言った顔。

 

…本当に知ってて言っているのかな、と。

 

 

インスタで、夜中にうちで踊ろうをアップしてくれた日、私は嬉しさで泣きました。

救われたと思いました。

 

まだ、音楽の力を信じて頑張ってくれている人がいる、と。

だから、私も頑張らなきゃと。

 

 

毎日インスタストーリーを見て、ワクワクして。

 

あ。今日は、バナナマン

今日は大泉洋さん!

あー!本間さん、NAOTOさんもだー!って。

 

源さんはインスタライブで、

「みんながコラボしてくれるからさ、ずっとインスタストーリーに追加する仕事が忙しくて仕方ないの!」

って、笑顔で嬉しそうに、本当に嬉しそうに言ってたんです。

 

フリー素材なので、どんなにコラボされても勿論お金は一切入ってきません。

でも、一日中ずっとインスタストーリーを更新してくれて、それを私は楽しみに待っていた。

 

 

 

なのに。

 

音楽を冒涜するような形で、潰されてしまった。

 

一体、どんな気持ちだっただろう。

源さんは、どんな気持ちであの日を過ごしたんだろう。

 

それを想像しただけで、恐ろしくなる。

 

 

 

なんとかあの日の夜中に源さんがアップした文章については、ここでは解説しません。

 

真意は源さんにしか分からないからです。

 

だけど、きっと悲しくて悲しくて、苦しくて苦しくて、どこにもぶつけられない気持ちを必死に隠したんだろうと思います。

 

 

むしろ、明かすことで更に苦しい立場になってしまうのなら、一生明かさなくていいです。

 

ただ、私はどんな気持ちであれ、音楽を愛する源さんの味方であるということだけです。